ミオナールの併用禁忌・注意薬と飲み合わせ徹底解説

ミオナールの併用禁忌・注意薬や飲み合わせ

 

医薬品には併用禁忌・注意の薬があったりしますが、ミオナールはどうなのでしょうか?一般的な医薬品とミオナールの飲み合わせについても解説していきます。

 

目次

 

ミオナールの禁忌事項

 

ミオナールには「併用禁忌」の医薬品はありませんが、1つだけ「禁忌」の事項があります。

 

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

 

↑の条件に適合する人は、ミオナールの服用は禁忌(絶対NG)となります。

 

なお、過敏症というのは医薬品の服用によって薬疹などの症状が現れてしまうことで、ミオナールでも低確率ですが過敏症が出る人はいます。

 

→副作用|むくみやめまい、頭痛が出ることも

 

過敏症については↑で合わせて解説しているので、一度確認しておいてください。

 

ミオナールの併用注意薬は?

 

ミオナールに「併用禁忌」の医薬品はありません。なので、「誤って禁忌の薬を併用してしまう」というケースはないということになります。その点は安心ですが、ミオナールには「併用注意」となる医薬品が1つだけあります。

 

メトカルバモール(製品名:ロバキシン、ドキシン錠)

 

ミオナールと作用がよく似た筋弛緩剤「メトカルバモール」は、ミオナールと併用すると目の調節障害が現れることがあるとされており、併用注意となっています。メトカルバモールは「ロバキシン」と言う名前で、処方薬として使われています。

 

気を付けたいのは、メトカルバモールは市販薬にも含まれているという点です。

 

箱画像

商品名

効果

ドキシン錠

腰痛、肩こり、五十肩、神経痛、寝違え、ねんざなど

 

ロバキシンは処方薬なので、診察時にミオナールを服用していることがわかっていれば併用されることはありません。

 

しかし、ドキシンは市販薬で、メトカルバモールが含まれているので、ミオナールを服用中に市販の肩こり治療薬としてドキシンを追加購入し、うっかり併用してしまう可能性はあります。その点は、よく注意しておきましょう。

 

この医薬品との飲み合わせは大丈夫?

 

ミオナールは肩こりや腰痛・頭痛の治療薬として使われるため、どうしても使用が長期間になりがちです。なので、服用期間中にミオナールとは直接関係ない、別の医薬品と併用になってしまうケースもあるでしょう。

 

ここでは、利用者の多い医薬品をメインに、併用してもOKかどうか、ポイントを解説していきます。

 

風邪薬(ムコダイン・パブロンなど)

 

ミオナールは風邪に効果がある医薬品ではないので、服用中に風邪を引いてしまう可能性はあります。その状態で病院に行くと、鎮咳薬(咳止め)や鼻水・鼻づまり治療薬などの「風邪薬」を処方されることになるでしょう。

 

医薬品名

効果

アスベリン

咳止め

アストミン

咳止め

フスコデ

咳止め

メジコン

咳止め

レスプレン

咳止め

アンブロキソール

喉の炎症を鎮める

エンピナース

喉の炎症を鎮める

 

ムコダイン

咳止め、痰切り、鼻づまり防止

 

↑が風邪のときよく処方される医薬品です。特に多いのが「ムコダイン」で、風邪の諸症状に聞くので重宝されています。

 

これらの医薬品は、どれもミオナールの併用禁忌・併用注意ではありません。なので、併用は問題ありません。ミオナールの用法・用量を維持しつつ、処方された風邪薬を決められた用法で服用していけば問題ありません。

 

また、わざわざ病院に行かないにしても、市販の風邪薬を購入することもあるでしょう。パブロンなどの市販の風邪薬の多くには「アセトアミノフェン」が入っていますが、こちらもミオナールとの併用は全く問題ありません。

 

むしろ、併用を気にして風邪の治りが遅くなるとよくないので、しっかり併用して早めの風邪を治すことを意識しましょう。

 

解熱・鎮痛剤(ロキソニン、ボルタレン、バファリンなど)

 

解熱・鎮痛剤もミオナールと併用しやすい医薬品です。肩こり・腰痛といった症状はミオナールと鎮痛剤を併用することがよくありますし、単に頭痛などの持病があって普段から鎮痛剤を使っている人もいるはずです。

 

ロキソニン(ロキソプロフェン)、ボルタレン、イブプロフェン、アスピリン、ロルカム、ポンタール、インドメタシン、ペオン、ポンタールなど

 

↑が解熱・鎮痛剤にあたります。

 

まず整理しておきたいのが、ミオナールと解熱・鎮痛剤の違いです。

 

ミオナール 骨格筋の緊張をほぐす。
解熱・鎮痛剤 痛み成分を取って痛みを軽減する。

 

↑にあるように、ミオナールは筋肉の緊張をほぐす作用しかありません。よくミオナールを「痛み止め」と考えている人がいますが、筋肉がほぐれた結果、痛みが取れるだけで、鎮痛作用はないのです。一方、解熱・鎮痛剤は痛みそのものが軽減されます。なので、ミオナールと鎮痛剤を同時に使うことも無意味ではないのです。

 

また、解熱・鎮痛剤の「解熱」の効果を期待して、風邪などで発熱したときに服用するケースもあります。実際、「バファリン」にはアスピリンが含有されており、風邪を引いたときの解熱効果を発揮します。当然、ミオナール服用中に風邪をひいて発熱したら、解熱・鎮痛剤を服用する場合もあるでしょう。

 

そしてミオナールと解熱・鎮痛剤の併用についてですが、原則として問題はありません。あまり気にせず、併用することができます。

 

ただ、解熱・鎮痛剤の特徴的な副作用として「胃痛」があります。消化器系の副作用が目立っていて、胃が荒れやすいのは有名な話です。そして、ミオナールにも消化器系の副作用があるので、症状が重なって重くなる可能性はあります。もしミオナールとロキソニン、ボルタレンといった解熱・鎮痛剤を併用する際は、消化器系の副作用については考慮しておいてください。

 

胃腸薬(ムコスタ、ブスコパンなど)

 

胃痛や胃もたれ、胸焼け、さらには下痢・便秘などの胃腸症状を抱えている人は多いです。特に日本人は胃腸が弱く、胃腸薬のCMもひっきりなしに放映されています。なので、常に何か胃腸薬を服用しているという人も多いでしょう。

 

ムコスタ、ブスコバン、ガスター、タケプロン、パリエット、ネキシウム など

 

胃腸薬の代表例としては↑があります。今服用している胃腸薬が、↑に該当している人も多いはずです。

 

まず第一にミオナールとの併用がOKかどうかですが、こちらは問題ありません。併用注意に指定されていないので、気にせず併用することができます。

 

むしろ、ミオナールには消化器系の副作用があるので、胃腸薬で症状を抑えるケースもよくあります。胃腸の副作用が出ることを見越して、ムコスタなどの胃腸薬を同時処方するケースもひんぱんに見受けられます。そういった意味では、ミオナールと胃腸薬の相性は良いと言ってもいいくらいでしょう。

 

ただ、ひと口に胃腸薬といっても、症状によって医薬品は適切に選ぶ必要があります。例えば胃酸が出過ぎる「逆流性食道炎」の人に対して、食べ過ぎのときに飲む胃薬を服用させても全く意味はありません。胃酸を抑える胃薬を飲まないと効果がないのです。

 

なので、「ミオナールで胃腸の調子が悪いから、適当に市販の胃薬を買おう」というのは避けたほうがいいです。しっかりと医師に相談して、適切な胃薬を出してもらうようにしましょう。

 

抗不安剤・精神安定剤・睡眠薬(デパス、パキシル、マイスリーなど)

 

不安障害やうつ、不眠症などの精神疾患を抱える人も増えてきています。

 

抗不安薬 デパス、ワイパックス、ソラナックス、メイラックス、レキソタン、デパケン、セルシン、ホリゾンなど
睡眠薬 アモバン、ルネスタ、ロヒプノール、レンドルミン、ベンザリンなど
抗うつ薬 パキシル、ルボックス、レクサプロ、サインバルタなど

 

そのため、↑に挙げられるような医薬品を普段から服用しているという人も多いでしょう。

 

まずミオナールとの併用についてですが、こちらも問題はありません。そもそも、デパスは肩こりの治療としてミオナールと同時処方されることもあるくらいなので、併用については気にしなくていいでしょう。

 

ただし、抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬に共通して消化器系の副作用が出ることがあります。とくにSSRI、SNRIといった抗うつ薬は非常に強い胃腸症状が出ることがあります。
解熱・鎮痛薬の場合同じく、ミオナールの胃腸副作用と重複する可能性があるので、症状が重くなりすぎるようなら併用を考え直したほうがいいかもしれません。

 

筋弛緩剤(テルネリン、リンラキサーなど)

 

肩こり・腰痛などに利用される筋弛緩剤は、ミオナールだけではありません。

 

テルネリン、アロフト、ギャバロン、リンラキサー

 

↑の医薬品も、肩こりなどの症状に利用されることがある筋弛緩剤となります。

 

併用自体は問題とされていませんが、いずれも「多シナプス反射・単シナプス反射抑制薬」(リンラキサーは「多シナプス反射抑制薬」)となるため、作用がほぼ同じです。なので、そもそも併用する意味がありません。

 

なので、基本的には「ミオナールの効果がなかったので、テルネリンに切り替える」といった、「切り替え」が基本とされます。それぞれ作用はほぼ同等ですが、効果の強さなどが違ってくるので、「こちらがダメなら次はこっち」といった形で医薬品を変えていくのが一般的なのです。

 

その他の医薬品(花粉症、ピル、抗生物質、ワーファリンなど)

 

毎年春になると、花粉症を発症する人が激増します。そのため、ミオナールと服用時期が重複することもありえます。

 

アレグラ、エバステル、ザイザル、ポララミン

 

そのため、↑の医薬品が手放せないという人も多いでしょう。

 

また、避妊や生理不順などの治療目的でピル(トリキュラーやマーベロンなど)を服用している女性は多いですし、細菌性の病気にかかって抗生物質(メイアクトやクラビットなど)を服用するケースもあるはずです。

 

すでに何度も説明してきたとおり、ミオナールの併用注意薬は「メトカルバモール」しかないので、これらの医薬品はすべて併用に問題はありません。ただ、花粉症治療の抗ヒスタミン剤にしろ、ピルにしろ、抗生物質にしろ、たいていの医薬品には消化器系の副作用があります。ミオナールもそれは同じなので、併用すると胃腸の症状が重くなるケースがあることは理解しておきましょう。

 

また、よく併用が問題になる「ワーファリン」ですが、こちらもミオナールとの併用については問題ありません。

 

ミオナールの併用・飲み合わせまとめ

 

まず確認しておきたいのは、ミオナールの併用注意となっているのは「メトカルバモール」のみとなります。原因は不明ですが、眼球の調節機能に障害が出る可能性があります。メトカルバモールは「ドキシン錠」として市販されているので、うっかり併用してしまうことがないよう気を付けましょう。なお、ミオナールの「併用禁忌」については存在しません。

 

次に、よく使用される医薬品との飲み合わせについてですが、最も注意したいのは「消化器系の副作用の重複」です。たいていの医薬品には胃腸障害の副作用があり、症状が重なって重症化する可能性は考慮しておく必要があります。

 

また、どんな医薬品も肝臓・腎臓での代謝や排泄が必要なので、医薬品を併用すればするほど肝臓・腎臓への負担は大きくなります。もし健康診断などで肝臓・腎臓の数値に問題があるようなら、ミオナールに限らず、複数の医薬品を併用することについては慎重に行うようにしましょう。